mF247事業譲渡の可能性と展望

株式会社に・よん・なな・みゅーじっくが運営する「mF247」が事業譲渡する可能性が出てきました。
よりにもよって珍しい方法を取るようです。こういうのは初めて見た気がする。

ITmedia:「mF247」運営者をヤフオクで募集 優先交渉権を競売

■契約は継続されるのか?

まず、気になったのが事業譲渡された際の「アーティストとの契約継続」についてです。
事業主体が代わった場合、既存の対アーティストとの契約はそのまま継続なのか、解除か、アーティスト判断か?

利用規約を引っ張ってきて該当する項目があるか探してみる。ないな。
しかし、第5条にこうあります。
(以下、「mF247サービス利用規約(アーティスト)」より。
赤色は私が色を付けた部分です。)

第5条(サービスの廃止)
1. 当社は、当社のみの判断により、本件各種サービスの全部又はその一部を廃止又は停止できるものとし、これに対し利用契約者はなんらの異議の申し立ても、補償や賠償の請求もできないものとします。
2. 本件各種サービスの全部または一部を廃止又は停止する場合は、その1か月前までにその旨を次条(「当社からの通知、請求書代替メールの 送付」)に規定する方法で通知するものとします。但し、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター等のインターネット関連登録機関或いは同管理 機関の判断・指示による場合において、又はそれらに類似の事情により廃止・停止を余儀なくされる場合には、この限りではありません。

サービスの廃止時には連絡されるらしい。
今回の流れは「サービス辞めます」→「事業譲渡するかもしれません」なので、恐らく既に(利用規約の)利用契約者には連絡がなされていると思われます。
最初から事業譲渡ではない部分を考えると、ちょっと事務作業としては手間ですね。

その他には、事業譲渡の際の取扱については明記されていません。

もしも、利用契約者が気にいらない法人(or個人)に事業譲渡される場合には、13条で契約解除することは可能ですね。

第13 条(利用契約者による本契約の解除)
利用契約者が本契約を解除しようとなさるときは、当社に対して当社所定の方法で通知することにより、本契約の一部または全部を解除することができるものとします。但し、解除の効力は、当社に当該通知の到達した日が属する月の翌月末日に生じるものとします。

注意が必要なのは、楽曲が携帯電話サイトで「有料配信」されている場合ですね。

第1条(用語の定義と利用契約者の地位及びその移転)
「有料配信」:利用契約者自身が行なう無料nR と異なり、利用契約者及び当該音楽の原盤権者が別途希望する場合、以下 の記載事項を条件として、当社が保有し、mF247モバイルサイトを通じて当社自身が運営する音楽有料配信事業により、当該音楽及び関連画像と文字情報 (本項において、以下単に「当該音楽」又は「当該楽曲」という)を一般ユーザーが有料で受信・ダウンロードすることができる状態に置くことをいいます。前 記有料配信するための条件は、以下のとおりです。
1. 利用契約者及び当該音楽の原盤権者が有料配信を希望する場合、当該楽曲がすでに無料nR中であるか否かに拘わらず、当社と当該楽曲の原盤権者との 間で、別途配信のための契約(以下「有料配信契約」という)を交わすものとします。以後、有料配信契約の運用・履行において当該楽曲に関する利用契約者で ある同原盤権者(以下「有料配信利用契約者」という)は、当該楽曲に関して、有料配信契約上に規定の権利を自身で行使できるだけでなく、有料配信契約上の 義務の完全なる履行及び有料配信契約上の他の総ての合意事項の遵守を保証するものとします。

有料配信の場合には別途契約が締結されている模様なので、そちらの契約内容を検討&対応が必要になります。

■どこに譲渡されるか?

今回のオークションは、mF247との交渉権です。
さて、どんな所が買うか。そして、譲渡されるのか???

外から見ている限りは収益的に厳しそうに見えます。
しかし、既にインフラは整えられているし、携帯電話のサイトもあるとなればこのままサービスを閉じてしまうのは非常にもったいないですね。(携帯電話の公式サイトはいろいろ大変らしいのですよ)
既に、コンテンツもある程度は確保できている。
ただし、これまで通りのmF247の方向性を維持できるかは難しい所。

事業譲渡されるならこんなところでしょうか?

  1. 既存の音楽配信企業
  2. 広告代理店系企業
  3. レコード会社

①はそのまま、サービスの裾野を広げるという意味で。
特に既存の公式音楽配信サイトとの連携次第で収益を維持することは可能かなと思う。
②は広告媒体としてのmF247。
広告主を順次用意して、連続的に広告媒体として活用する。アーティストからの連続的なコンテンツの提供が可能であれば可能ではないか?
③は将来的なアーティストの囲い込みとして。
もちろんプロダクションの可能性もありますが、レコード会社、プロダクション、音楽出版ならレコード会社が最も有力でしょう。

感覚的には②が有力かと思っていたりします。
webでの広告媒体の価値を高めながら、アーティストがコンテンツを提供する動機としての携帯電話の配信。
この組合せが妥当かと思う。

・・・間違ってもSMEに譲渡は勘弁してほしい(苦)

オークションの件に関しては、月曜日に詳細が発表されるらしいです。

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