私はニコニコのMADが嫌いだ

昨日のニコニコ大会議は19:20ぐらいから見ていました。

個人的には、ニコニコ動画で展開されているMAD作品群が嫌いです。
私はオープン・ソースやCreative Commonsにコミットする身ですが、ある1部分において非常に嫌悪感を覚えます。

それは「何らかの形で収益モデルを有する営利サービスにおいて、原著作者に利益が還元されない」状態が長く続いてきたことです。
もちろん、利益の形にはいろいろな考え方があります。例えば、提示されると思われるのは、

  1. MADが評判を呼ぶことで原作品が有名になるじゃないか。
  2. プロモーションとして機能しているのでは?
  3. 権利者は損害を被っているのか?

私がここで考えている利益は、直接的にニコニコ動画に発生する金銭的収益です。収益が出ているのに原著作者に還元されないというのは経済的に考えて違和感を覚えます。さらに、映像作品にしても音楽作品にしても制作には金銭的コストが掛かります。
ニコニコのサービスは純粋なフリーライドのサービスです。

収益がある限り、少なくとも原著作者への利益の還元は必要。

もちろん、ニコニコのMAD作品をプロモーションと捉えるか、金銭的収益の分配が得られないサービスで頭にくる!!と考えるかは権利を持っている人たち次第です。

しかし、ニコニコで今後展開される、ニコニ・コモンズはこの部分を明確にしていくことになるでしょう。
著作権に関わるDBを構築することで、書籍化やDVD化が行われた場合にも利益の分配は可能となります。さらに、MAD作品を良しとするかは権利者のコントロール下に置くことが可能になるでしょう。

角川グループは積極的に素材の提供をしそうですが。

1つ気になるのは、著作者人格権の中の特に同一性保持権の問題が起こりうる可能性です。ここはニコニコの利用規定や約款で定義されると思われますが、同一性保持権の行使が可能な状態にある場合には、許された素材でMAD作品を製作して発表した場合に、原著作者が気に入らない作品であれば損害賠償請求の可能性もあります。
(もちろん、ニコニコ側でしっかりと準備をしてくると思います。)

しかし、ユーザー以上プロ未満な人々にとっては面白くなりそうなサービスですね。あとは、どこの権利者が素材を提供してくれるのか、小さな権利者は素材の提供が可能なのか。この辺りが気になります。

ちなみに、私がMADが嫌いなのは収益の問題であって、面白いか面白くないかはもちろん作品によります。

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